「ブログでまとめ記事を作りたいけれどどうすれば良いのかわからない」「テーマが大き過ぎて膨大になって書ききれない」といったブログ初心者の方も多いです。
「まとめ記事」と「個別記事」という役割を知っていると、ブログの執筆効率が上がり、ブログ全体の品質も向上します。
今回は、ブログの「まとめ記事」のメリットや具体的な作り方、個別記事との違いについて説明していきます。
ブログにおけるまとめ記事と個別記事の意味と役割
まとめ記事は関連性の高い個別記事をまとめたコンテンツ
ここではまとめ記事を、「関連性の高い個別記事をまとめた包括的なコンテンツ(記事)」と定義して説明します。
たとえば、「WordPressの使い方」について網羅的に解説した記事を作る場合、狙うキーワードは「WordPress 使い方」です。
「WordPress 使い方」から想定される検索ニーズは、以下のように多種多様です。
- WordPressの初期設定はどのように進めればいい?
- テーマのインストール方法は?
- エディターの使い方を知りたい
- そもそもどうやってログインするの?
- おすすめのプラグインは?
- 固定ページと投稿の違いは?
- バージョンアップってどうすれば良いの?
上記のような色々なニーズに網羅的に応える記事をここでは「まとめ記事」と定義します。
個別記事は細かいテーマごとに限定したコンテンツ
まとめ記事の対なるのが個別記事です。個別記事は細かいテーマごとに限定したコンテンツ(記事)です。
たとえば、「WordPressのログインのやり方だけを詳しく掲載した記事」が個別記事に相当します。
他にも「WordPressバージョンアップのやり方」「テーマのインストール方法」など細かいニーズ・キーワードごとに記事を作ることができます。
このキーワードを1段階掘り下げた個別記事はテーマの範囲が限定的で執筆する側としても記事を書きやすくなります。
ブログでまとめ記事と個別記事を作るメリット
個別記事で狙うキーワードの多くは「ロングテールキーワード」と呼ばれ、検索意図が明確で、まとめ記事に比べると上位表示を達成しやすいのが特徴です。
一方、まとめ記事は、検索意図が大きい(テーマが大きい)記事になることが多く、ミドルキーワードやビッグキーワードを狙う記事に適しています。
まとめ記事と個別記事を作ることで、ボリュームの大きいキーワードで上位表示を狙うことができ、記事間を相互に行き来できるようになります。
- 記事間で自由に行き来でき色々な読者の悩みを解決できる
- 記事間で強い関連性が生まれる
- 記事群で検索エンジンでの高評価を獲得できる
記事間で自由に行き来でき色々な読者の悩みを解決できる
まとめ記事と個別記事を作ることで、記事間で自由に行き来でき色々な読者の悩みを解決できるようになります。
前述のまとめ記事「WordPress 使い方」は勉強方法を1から学びたい人には有用です。
しかし、「WordPressのログインの仕方だけ知りたい」といったユーザーにとっては不必要な情報が多すぎます。
そんな時にまとめ記事と個別記事を両方用意していれば、一つのサイトで様々なニーズの読者に対応することができ、利便性が上がります。
記事間で強い関連性が生まれる
まとめ記事と個別記事を作り内部リンクで連携することで、記事間で強い関連性が生まれます。
例えば、「WordPressの使い方」についてのまとめ記事を作るなら、「使い方に関する個別記事」を作っていくことが、当面のブログの運営方針になります。
自然と関連性の高いテーマの記事を作れるのでブログ全体の専門性が高まり、ユーザーにとって便利で信頼度の高いブログに仕上がります。
雑記的に幅広くいろいろなテーマを扱うブログよりも、記事間で強い関連性が生まれます。
記事群で検索エンジンでの高評価を獲得できる
まとめ記事と個別記事を作ることで、単一の記事ではなく複数の記事からなる「記事群」で検索エンジンも評価してくれやすくなり、検索でも上位表示できる場合があります。
前述の通り、記事間で強い関連性が生まれ、読者にとって利便性が上がるので、結果的に検索エンジンでの評価も高まる傾向があります。
まとめ記事と個別記事をそれぞれ内部リンクで繋げることで個別の記事ごとの評価から記事群での評価となり全体に相乗効果が得られる場合があります。
ブログのまとめ記事と個別記事の作り方・整理方法
ここからは、ブログのまとめ記事作りのざっくりとした流れを説明します。
ここでは、まとめ記事作りの準備に「マインドマップ」を使います。情報をツリー状に整理できるツールで、初心者にも簡単に操作できます。
上記は無料のマインドマップツール「XMind」を利用しています。
マインドマップを使った、まとめ記事作りの流れは、以下の通りです。
- 第一階層(中心)をまとめ記事のテーマ(キーワード)を決める
- 第二階層に個別のテーマ(キーワード)を洗い出す
- 必要に応じて第三回層目のテーマ(キーワード)を洗いだす
第一階層(中心)をまとめ記事のテーマ(キーワード)を決める
まずは「WordPress 使い方」をまとめ記事で狙うキーワードにします。ここでのキーワードは、マインドマップの第一階層、すなわち中心に位置します。
キーワードは「やや抽象度の高いもの」を選ぶのがコツです。より具体的なキーワードは、個別記事で狙うからです。
前述の通り、「WordPress 使い方」では、さまざまな検索ニーズが推測されます。
つぎにこの様々な検索ニーズをまず洗い出していきます。
第二階層に個別のテーマ(キーワード)を洗い出す
次に、中心の「WordPress 使い方」から、個別記事のテーマ(キーワード)を洗い出していきます。中心キーワードの具体度を1段階深めるイメージです。
まとめ記事キーワードを検索する人が知りたいこと・悩んでいることをイメージしながら書き出すのが良いでしょう。
「WordPress 使い方」だと、以下のような個別記事キーワードが想定できます。
- WordPress ログイン方法
- WordPress プラグイン 使い方
- WordPress 投稿 使い方
- WordPress 固定ページ 使い方
- WordPress ブロックエディター 使い方 etc……
もしテーマに関する実体験を持っているなら、過去の自分が悩んだことやつまづいたことを思い出してみるのがやりやすいです。
ツールを使う場合はラッコキーワードが便利です。
中心テーマの「WordPress 使い方」などのキーワードを入力して検索すると関連キーワードがヒットします。
なお、検索して表示された全ての候補を拾う必要はありません(機械的にやると多すぎて大変です)。
重複している内容(ログイン 方法 / ログイン やり方)や執筆対象から遠いキーワードは外して、自分のブログで直近で執筆できそうな30〜50くらいのキーワードをピックアップすると良いでしょう。
(関連)【ブログ】ネタの探し方とマインドマップによるカテゴリー設計方法
必要に応じて第三回層目のテーマ(キーワード)を洗いだす
第二階層のテーマが抽象度がまだ高い場合は、さらに三階層目で具体的なテーマ(キーワード)を洗い出します。
例えば、先ほどの例の第二階層目の「WordPress ブロックエディター 使い方」の場合はまだ抽象度が高いです。
そこで「WordPress 見出しブロック 使い方」「WordPress 画像ブロック 使い方」のように、さらに細分化できます。
第二階層目のテーマ(キーワード)が抽象度が高い・ボリュームが多くなりそうな場合は第三階層目を個別記事化にして、ボリュームが少ない場合は個別記事にせずに第二階層の見出し(1トピック)扱いとします。
具体的なブログのまとめ記事の作り方
ここからは、ブログのまとめ記事の具体的な作り方を解説します。
当サイトで実施しているやり方は下記の通りです。
- 大見出し(個別記事のテーマ)の順番を決める
- 個別記事の概要と内部リンクをセットで記事に追記する
大見出し(個別記事のテーマ)の順番を決める
最初に、まとめ記事内における大見出し(個別記事のテーマ)の順番を決めます。
テーマによってどのような順番にするかは変わりますが、よくある並べ方は下記です。
- 何かのステップ・手順の流れの順番にする
- 読者の気になっている順番にする
たとえば「WordPress 使い方」の場合は、インストール〜ページ作成までの使い方を順番に説明していきます。
■ステップ・手順の流れの順番にする場合
【テーマ:WordPressの使い方】
- WordPressのインストール方法
- WordPressのログイン方法
- WordPressテーマのインストール方法
- WordPressで投稿でブログを書く方法
- WordPressで固定ページを作ってメニューに追加する方法
ステップを伴わないまとめ記事の場合は、読者の気になっている順番に並べるという方法もあります。
■読者の気になっている順番にする場合
【テーマ:おすすめレンタルサーバー】
- おすすめレンタルサーバーの一覧紹介
- 選んではいけない非推奨サーバー
- おすすめレンタルサーバーの選び方・考え方
- 個別のレンタルサーバーサービスの概要紹介
「読者の気になる順に並べるやり方」は読者の気になっていることが何か、仮説を立てて並べ替える必要があります。
個別記事の概要と内部リンクをセットで記事に追記する
まとめ記事の大見出しが決まったら、次に具体的な中身を作っていきます。
「見出し」&「概要」&「内部リンク」を1セットとして、個別記事をピックアップしてまとめ記事に並べていきましょう。
本文には個別記事の概要を書きます。例えば「WordPressログイン方法」という見出しの場合、以下のようにライティングをしてみると良いでしょう。
<h2>WordPressにログインする方法</h2>
WordPressのインストールが完了したらまず管理画面にログインしましょう。
ログイン方法は....のようにします。なお、ログインできない場合の対処法については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
(ログイン方法への個別記事への内部リンク)
個別記事の内容をすべて掲載すると膨大なボリュームになりバランスが悪くなるため、あくまで必須部分を中心とし、補足的な部分は「個別記事を参照してください」といったように交通整理します。
また、基本的に個別記事の内部リンクを入れていきますが、無理に全部入れる必要はありません。
たとえば、100人中100人が押さない内部リンクを挿入しても意味がありません。「さらに個別の内容が気になる読者もいるだろう」と判断すれば内部リンクを入れるようにしましょう。
同様にしてこのような流れで、個別記事をすべて配置していきます。
ブログのまとめ記事作りの注意点
最後に、まとめ記事作りの注意点について紹介します。今回紹介するポイントは、以下の2つです。
- 全体のボリュームとバランスを考えて最適化する
- 一つ一つの個別記事を大切にする(まとめ記事は難易度が高い)
全体のボリュームとバランスを考えて最適化する
重要なことは、全体のボリュームとバランスを考えて最適化することです。
最適化とは「読者にとってボリュームが過不足なく、分かりやすい順番・配置にすること」です。
たとえば、個別記事への内部リンクを貼っただけの記事は、ただの目次になってしまいますので、ボリューム不足で記事として成り立ちません。
一方、個別記事の内容をそのまますべてまとめ記事に掲載するとバランスが悪くなり、読者が全体像を把握できなくなります。
キーワードから想定される読者が知りたいことを、必要な情報をまとめて適切なタイミングで個別記事へ案内してあげるようにしましょう。
一つ一つの個別記事を大切にする(まとめ記事は難易度が高い)
二つ目に大切にしたいことは、一つ一つの個別記事を大切にすることです。
まとめ記事、つまり大きなボリュームのキーワードで上位表示を達成すれば、大きなアクセスを集められます。
しかし、まとめ記事で検索上位をとる難易度は高いです。初心者が1回目のブログでいきなりまとめ記事で検索上位に表示させることは実際のところ困難です。
それよりも、テーマの範囲が限定的で検索意図が明確な個別記事に直接アクセスを集めるほうが大切です。
まずは個別記事を上位表示させることを目標にしてみましょう。個別記事で検索上位に表示させることができなければ、より難易度の高いまとめ記事で検索上位を狙うことも困難です。
個別記事の品質を高めて、その結果としてまとめ記事の順位が高まっていく流れが理想です。
まとめ記事の前に、個別記事の質と量が十分な水準に達しているかを確かめましょう。
まとめ
まとめです。今回は、ブログの「まとめ記事」のメリットや具体的な作り方、個別記事との違いについて説明しました。
ブログ初心者の方で、いきなりまとめ記事から着手して、トピックを整理でききれずに困っている方も多いです。
そんな場合はまずマイイドマップでまとめ記事と個別記事をみえるかして、「個別記事」をしっかり書けるようにするところから始めてみましょう。
なお、ブログをこれから始めたい方向けに「【WordPressの始め方総まとめ】ワードプレスブログの作り方」でWordPressを使ったブログの始め方をご紹介しています。あわせてご参照いただけたら幸いです。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
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