ブログネタの探し方とマインドマップによるサイト設計方法

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【ブログ】マインドマップによるカテゴリー設計方法

ブログを始めようとした際に、「これからどんな内容の記事を書いていくか」「どんなカテゴリー体系にするか」悩む人は多いです。

1記事ごとにネタを考えていると効率が悪く、カテゴリーもユーザーにとってわかりにくいものになりがちです。

本記事では、ブログのネタやテーマを探して下記のようなマインドマップを利用してブログカテゴリーを設計する方法をブログ初心者向けに説明していきます。

WordPress マインドマップサンプル
 

 

【はじめに】ブログネタは検索キーワード毎に考える

今回ご紹介する方法は、記事のテーマを検索キーワードに落とし込んで整理していきます。まず前提として知っておくべき知識である「検索キーワード」について説明します。

検索キーワードとは、Google検索をする際に検索窓にうちこまれる単語のことです。

例えば、ブログの始め方について知りたいと感じた人は「ブログ 始め方」「ブログ 始める方法 初心者」などのキーワードを入力して検索します。この単語の連なりを、「検索キーワード」と呼びます。

読者は自分の知りたいことをキーワードを入力して検索
 

ブログ運営者は、この「検索キーワード」から逆算してどんな記事を作るかを考えます。

マインドマップで記事のテーマを整理する際も、テーマに該当する検索キーワードベースに考えます。

キーワードには「1語だけのビッグキーワード」もあれば、3語・4語からなる「ロングテールキーワード」があります。その中間を「ミドルキーワード」と言います。

ビッグキーワードとスモールキーワードの違い
 

種類 特徴 難易度
ビッグキーワード 1語のみの単語
例. 「ワードプレス」
難 上級者向け
(何を書けば良いのか不明確で書きにくい)
ミドルキーワード 2語程度の組み合わせのキーワード
例. 「ワードプレス 使い方」「ワードプレス テーマ」など
普通〜やや難 中級者向け
ロングテールキーワード(スモールキーワード) 3語以上の組み合わせのキーワード
例. 「ワードプレス おすすめ テーマ」「ワードプレス エックスサーバー インストール方法」など
簡単〜普通 初心者〜中級者向け
(何を書けば良いのか明確になるため書きやすい)

 
基本的に1記事で狙うキーワードは3語以上からなるロングテールキーワードがほとんどです。

ここでは、3語・4語のキーワードの組み合わせ毎に、記事のネタを洗い出していきます。

(参考)キーワードの選び方に関する詳しい説明は「ブログ記事のキーワードの選び方&入れ方【初心者向けSEO】」をご参照ください。

 

検索キーワードの探し方・洗い出して整理する方法

ここでは、検索キーワードの探し方・洗い出して整理する方法を説明していきます。

自分で考えて思い浮かぶキーワードを書き出す

まずは自分で考えて思い浮かぶキーワードの組み合わせをExcelやメモ帳などに洗い出してみましょう。

キーワードの洗い出し
 

ブログのジャンルが決まっていて、ある程度そのジャンルに知見がある場合は30個・40個とすらすら出てくるでしょう。

上記で集めたキーワードを、この後マインドマップに整理していきます。
 

ラッコキーワードを使って検索キーワードを洗い出す

キーワードがなかなか思い浮かばない方はツールを使って探す方法もあります。

キーワードを探す有名なツールとしては、ラッコキーワードがあります。

ここでは、ラッコキーワードを使って検索キーワードを洗い出す方法をご紹介します。この方法だけでも、十分な数の検索キーワードが集められます。

まずはラッコキーワードにアクセスしましょう。

ブログのメインテーマ(またはメインカテゴリー)を表す一語を入力して、虫眼鏡マークをクリックします。ここでは「WordPress」と入力しました。

 

メインワードのサジェストキーワードが一覧で表示されました。この中から、ブログの記事として適当なネタをピックアップしていきましょう。

 

先ほどは、「WordPress」だけで入力しましたが、「WordPress 使い方」などの2語で検索することもできます。

WordPress 使い方で検索
 

なお、検索して表示された全ての候補を拾う必要はありません

機械的にやると多すぎて大変ですし、重複している内容(ログイン 方法 / ログイン やり方)や、特に執筆対象から遠いキーワードは、候補から外しておきます。

自分のブログで直近で執筆できそうな30〜50くらいのキーワードをピックアップしてExcelかメモ帳などにまとめてみると良いでしょう。

なお、ラッコキーワードでは、アカウント登録(無料)すればCSVダウンロードやコピーをすることも可能です。
ラッコキーワード。アカウント登録すればCSVダウンロードやコピーをすることも可能です
 

キーワードの検索ボリュームを確認したい場合

検索ボリュームは、そのキーワードが実際月に何回くらい使われているか判断する指標です。

ブログを始めたばかりの初心者は気にしなくても大丈夫です。ある程度慣れてきたら「このキーワードは実際どのくらい使われているんだろうか」という点も考慮してあげると良いでしょう。

ラッコキーワードの有料版では、検索キーワードのボリュームも確認することが可能です。

 

その他よく利用する検索キーワードの調べ方

ここでは、ラッコキーワード以外でキーワードを見つけるのに便利な方法をご紹介します。

Googleの再検索キーワードをピックアップする

Googleの再検索キーワードをピックアップする方法も有名です。

再検索キーワードとは検索画面の一番下に表示されるキーワードで、「関連性の高い検索」に表示されているキーワードです。


 

再検索キーワードは、特定のキーワードが検索された後に、続けて検索される傾向にあるキーワードを指しています。

ブログの内容に深く関連するキーワードであれば、ブログ記事のテーマ候補に含めましょう。
 

Yahoo!知恵袋やSNSでユーザーの悩みを調べてみる

ほかにも、Yahoo!知恵袋や、SNSでユーザーの悩みを調べてみる方法も効果的です。

Yahoo知恵袋!やTwitter(X)などのSNSではユーザーのリアルな悩みが匿名で投稿されれており、悩み解決のブログテーマにすることができます。

ブログテーマにあったキーワードで検索をかけてみて、記事のネタになりそうな悩みを探します。

よさそうな悩みが見つかったら、「この悩みを持っている人はどんなキーワードで検索するだろう?」と想像してみましょう。
 

マインドマップでブログカテゴリーを設計する方法

ここまで説明したキーワードの集め方をもとに、マインドマップにブログネタを整理していきます。

今回は完成形の見本として、以下のマインドマップをもとに、ネタを整理する手順を紹介します。実際に当ブログを作る際にも活用したマインドマップです。
WordPress マインドマップサンプル
 

マインドマップに検索キーワードをまとめていく流れは、以下の通りです。

■マインドマップに検索キーワードをまとめていく流れ

  1. マインドマップの中心(第1階層)にメインテーマを決める
  2. 第2階層目にグルーピングのカテゴリーを決める
  3. 第3階層目に記事ごとのテーマ(キーワード)を書き出していく
  4. 必要に応じて第4階層目のテーマを掘り起こす
  5. 内容が重複しそうなキーワードを整理する

 

マインドマップの中心(第1階層)にメインテーマを決める

マインドマップの中心にブログのメインテーマとなるキーワードを入れます。ブログ全体を表すカテゴリーのキーワード(またはブログの大カテゴリーに相当するキーワード※)を選びます。

■マインドマップ中心の例

  • レンタルサーバー特化ブログなら「レンタルサーバー」
  • ブログの主なカテゴリーが「レンタルサーバー」「WordPress」「ブログ」と複数ある場合はどれか一つ (※カテゴリーの分マインドマップを作ります)

※上記例では1語に絞っていますが2語でも構いません(IT副業特化ブログなら「IT 副業」)

今回の例だと、メインテーマは「WordPress」です。WordPressに関連するあらゆる疑問、悩みを解決するブログを作っていくイメージです。


 
 

第2階層目にグルーピングのカテゴリーを決める

第2階層目には、中心テーマのカテゴリーに相当するキーワードを書き出していきます。

多くの場合では、「メインキーワード + ◯◯」という形で書き出すことができます。

たとえば中心が「WordPress」なら、想定できるカテゴリーとしては、下記のようなカテゴリーが想定できそうです。

  • WordPress 使い方
  • WordPress テーマ
  • WordPress プラグイン
  • WordPress レンタルサーバー

第二階層のカテゴリーを考える際には、MECE(ミッシー)という考え方を使うと便利です。

MECEは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略で、「洩れなく重複なく」という意味になります。

MECEについて詳しく知りたい方は下記の本がおすすめです。

 
ただし、実際やってみると多少は重複する箇所もでてきますので、ある程度漏れや重複するのは仕方ありません

カテゴリーの切り口はブログのコンセプトによって変わる場合がありますので、自分や読者にとってわかりやすい切り口が良いでしょう。

 

第3階層目に記事ごとのテーマ(キーワード)を書き出していく

第3階層目にようやく、記事ごとのキーワードまで掘り下げていきます。第2階層目のキーワードを更に細分化していくイメージです。

前半の「検索キーワードの探し方・洗い出して整理する方法」で一覧を作っている人は、一覧の中からそれぞれキーワードを当てはめていきましょう。

第2階層のキーワードをテーマとして、ユーザーはどんなことに悩みそうか?をイメージしながら自分で洗い出していっても構いません。

■WordPress 使い方

  • 固定ページってどう作るのかな? → WordPress  固定ページ 使い方
  • WordPressテーマってどうやって設定するの? → WordPress テーマ 設定方法
  • ウィジェットってどう使うの? → WordPress ウィジェット 使い方
  • どうやってログインするの? → WordPress ログイン方法
  • 投稿画面の使い方は? → WordPress 投稿画面 使い方

 

第2階層のキーワードから想定できる悩みを細分化して、1記事ずつに落とし込んでいきましょう。

 

必要に応じて第4階層目のテーマを掘り起こす

中心のメインテーマの大きさによっては第4階層目とさらに細分化した方が良い場合がありますので、必要に応じて第4階層目のテーマも掘り起こします。

たとえば、第3階層目の「WordPress ブロックエディター 使い方」は、テーマがまだ大きいので例えば下記のようにさらに細分化できます。

マインドマップ 第四階層目
 

第4階層目の例

  • WordPress 画像 入れ方
  • WordPress 横並び やり方
  • WordPress アイキャッチ画像 サイズ
  • WordPress 文字 大きくする方法

上記の例では、第4階層目の内容も、新規記事のネタとして執筆できるくらいのボリュームがあります。

第4階層目のテーマは「新規記事のネタとして執筆する」場合もあれば、「第3階層目の見出し(トピックの一部)」になる場合もあります。

文章量やテーマの大きさに合わせて適宣使い分けましょう。
 

内容が重複しそうなキーワードを整理する

キーワードをある程度洗い出せたら、記事の内容が重複しそうなテーマ(キーワード)を削除したり、1つにまとめたりしていきましょう。

キーワードは違っていても検索意図・記事の中身は実質同じになる場合もあります。

例えば「WordPress ブログ 作り方」と「WordPress ブログ 始め方」は、キーワードは違っても内容は同じようなものになりそうなので片方を消します。

無理に両方執筆すると同じような記事が複数出来上がり、記事同士で競合(カニバリゼーション)を起こす場合もあります。

なお、別の記事にすべきか、同じ記事にすべきか判断に迷う場合は、それぞれのキーワード実際に検索してみると良いでしょう。

  • 両キーワードで検索した結果が、ほぼ同じ検索結果になる
     →同一の記事の方が良さそう
  • 両キーワードで検索した結果が、全く違う検索結果になる
     →別の記事にした方が良さそう

 

マインドマップでブログカテゴリーを設計する際によくある疑問

最後に、マインドマップでブログカテゴリーを設計する際によくある質問にそれぞれ答えていきます。
 

キーワードはいくつ書き出せばいい?

必要なキーワード数はブログの規模やコンセプトによって違いますが、最初から全て洗い出す必要はないので直近で執筆できそうな30〜50個ほど挙げればとりあえず十分です。

記事を書いていく中で、随時新たなキーワード(テーマ)を思い浮かぶことが多いので、その際に随時マインドマップに足していきましょう。

中心テーマの内容によって最終的に必要になる記事数は全く変わります。もし、キーワードが多すぎて収集がつかない状態になった場合は、中心のテーマが大きすぎることが多いので、中心テーマをもう少し絞り込む・具体的にすることをおすすめします。
 

キーワードをどの順番で記事にしていけばいい?

基本的には、第2階層のカテゴリーごとに記事を網羅していくのがおすすめです。

グループごとに記事を書けば、記事同士で内部リンクを設定しやすく、そのカテゴリーについての悩みは網羅的に解決できる状態になります。
 
 

ブログに役立つ有名なマインドマップツール

マインドマップツールにはたくさんの種類がありますが、当サイトでよく利用しているマインドマップは下記の二つです。

  • XMind
  • Mindmeister

 

XMind(エックスマインド)

XMind

XMind』は、シンプルで使いやすいマインドマップツールです。当ブログで例示したマインドマップも、XMindで作成しています。

XMindの強みは、完全無料でも必要最低限の機能が網羅されている点です。ブログのキーワードをまとめる程度であれば、無料のままで全く問題ありません。まさに個人向けの最適なマインドマップツールだといえます。

 

Mindmeister(マインドマイスター)

Mindmeister(マインドマイスター

Mindmeister』は、ブラウザやアプリで利用できるマインドマップツールです。

複数人で協業してマインドマップを作りたい・共有したい場合に便利です。

ただし、無料のままだと制限が大きいのがデメリット。無料で作成できるマインドマップは最大で3枚までです。

 

まとめ

まとめです。今回は、ブログのネタやテーマを探して下記のようなマインドマップを利用してブログカテゴリーを設計する方法を説明しました。

WordPress マインドマップサンプル
 

ブログを始めようとした際に、「これからどんな内容の記事を書いていくか」「どんなカテゴリー体系にするか」悩む人は多いです。

1記事ごとにネタを考えていると効率が悪くカテゴリーもユーザーにとってわかりにくいものになりがちですので、最初にある程度ブログカテゴリー設計をしてしまうと効率良く記事を執筆することができます。

なお、ブログをこれから始めたい方向けに「【WordPressの始め方総まとめ】ワードプレスブログの作り方」でWordPressを使ったブログの始め方をご紹介しています。あわせてご参照いただけたら幸いです。

今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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